『マペットのオズの魔法使い』(マペットのオズのまほうつかい、The Muppets' Wizard of Oz )は、アメリカで製作されたテレビ人形劇。2005年5月20日にディズニーの“ABC's The Wonderful World of Disney”で放送された。放送時間120分(コマーシャル含む) 。
ライマン・フランク・ボームの小説『オズの魔法使い』が原作。この作品は、マペット映画のベテランスタッフと、ジム・ヘンソン社の提供によって製作された。
初放送[]
- 世界初放送:トライベッカ映画祭、2005年4月27日。
- テレビ、アメリカ初放送:米国のABC、カナダのCTV、CBC、2005年5月20日。
- 日本初放送:2005年12月8日。
- イギリス初放送:2005年12月18日。
キャスト[]
- ゼニガメ(ブライアン・ドイル=マーレイ/緒方賢一)
- ドロシー・ゲイル:アシャンティ
- かかし:カーミット(スティーブ・ホイットマイア/真殿光昭)
- ブリキのロボット:ゴンゾ(デイヴ・ゴールズ/塩屋浩三)
- ライオン:フォジー(エリック・ジェイコブセン/江原正士)
- 南部の良い魔女:ミス・ピギー(エリック・ジェイコブセン/小形満)
- 西洋の悪い魔女:ミス・ピギー(エリック・ジェイコブセン/小形満)
- 北部の良い魔女:ミス・ピギー(エリック・ジェイコブセン/小形満)
- 東洋の悪い魔女:ミス・ピギー(エリック・ジェイコブセン/小形満)
- トト:ペペ(ビル・バレッタ/高木渉)
- マンチキン:リゾ(スティーブ・ホイットマイア/石野竜三)
- エムおばさん:クイーン・ラティファ
- ヘンリーおじさん:デヴィッド・アラン・グリア
- オズの魔法使い:ジェフリー・タンバー
- クエンティン・タランティーノ:クエンティン・タランティーノ
- 門番:サム(エリック・ジェイコブセン/水野龍司)
- ブンゼン:ブンゼン(デイヴ・ゴールズ/江原正士)
- ビーカー:ビーカー(スティーブ・ホイットマイア/小形満)
- スクーター:スクーター(リッキー・ボイド/落合弘治)
- 鬼:ウォルドーフ(デイヴ・ゴールズ/北村弘一)
- 鬼:スタトラー(ジェリー・ネルソン/西川幾雄)
- クリフォード:クリフォード(ケビン・クラッシュ/落合弘治)
- カミラ:カミラ
- アニマル(エリック・ジェイコブセン/緒方賢一)
- ジョニー・フィアマ:ジョニー・フィアマ(ビル・バレッタ/大塚芳忠)
- サル:サル(ブライアン・ヘンソン/高木渉)
- マペット・ペンギン
歴史[]
この作品は2004年にウォルト・ディズニー社がジム・ヘンソン社を買収した後の作品で、ディズニー社の企業の大きさから宣伝範囲はとても大きなものとなった。また、ミス・ピギーや、サムをはじめとするマペット・キャラクターの声を演じていたフランク・オズは、同週に公開された『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(ヨーダ役で出演)と撮影時期が重なったため、降板となった。
原作との比較[]
この作品の舞台は、原作どおりアメリカのカンザス州である。主人公ドロシーの家族は農場の代わりにダイナーを所有している。忘れてはならないもう一つの家族のトトは犬ではなく、海老。マペットのペペ(クルマエビ)が演じ、笑いを誘うキャラクターとなっている。ブリキのきこり男は、最新式ロボット。
しかしながらいくつかの点で、1939年の映画「オズの魔法使」より密接に原作に従っている。一例として、「彼女がオズのマンチキンの村に到着するときドロシーに挨拶する」魔女と「どのように帰って来るかを彼女に示す」良い魔女は別々のキャラクターであることが挙げられる。他の重要アイテムの一つ、魔法の靴はルビーの代わりに銀。ドロシーが西洋の悪い魔女を破ると、彼女はフライング・モンキーズの力を獲得。そして、オズの魔法使いは別々に異なった外観でドロシーの友人各人に会う。
面白い点としてはフライング・モンキーズが暴走族、西洋の悪い魔女のなごりであることの特色や、マンチキンのリーダーが女王ではなく、リゾ(男)である点などが幅広く受け入れられている。
クエンティン・タランティーノは本人役で出演している。ドロシーと西洋の悪い魔女の一騎打ちのシーンで、スーツを着たカーミットと、「ドロシーがどうやって悪い魔女をやっつけるか」について話し合うシーンで登場する。出演は約1分前後だが、クレジットにも登場している。
また、マペット全員がカンザス州やハリウッドで本人役で出演する。これらは、ドロシーがオズで出会ったかかしなどとは、まったく別人と考えていいらしい。
外部リンク[]
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