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セサミストリート』(SESAME STREET)は、アメリカの非営利番組制作会社「チルドレンズ・テレビジョン・ワークショップ(Children's Television Workshop)/現、セサミ・ワークショップ(Sesame Workshop)」が制作するマペットキャラクターを使った子ども向けテレビ教育番組、及び同番組の舞台となる架空の通りの名前である。

あらまし 編集

「セサミストリート」は、「子どもは社会全体の宝」「子どもたちの可能性がすべてに優先する」という理想のもと、子育て支援や教育に関する啓発・意識改革を行っていくことを目的に、米国でつくられた子ども向け教育番組である。エルモ、ビッグバード、クッキーモンスター、オスカー、グローバーなどのジム・ヘンソンによるマペットとよばれる独創的なキャラクターたちと、ゴードン、スーザン、ボブ、マリアやルイスといったヒューマン・キャストと呼ばれる実際の人間のキャラクター達がニューヨークのとあるダウンタウンのストリートといった風情の「セサミストリート」を舞台に繰り広げる物語。その理想とするところに忠実に、極めて教育的であるのと同時に、幼い子どもたちに飽きさせないで見せるための工夫の数々がエンタテインメントとしての質の高さ、面白さ、アートやユーモアとしての質の高さに昇華されている。また、その時期毎の米国を代表するセレブリティがゲストとして、エルモはもちろん色々なマペット達と共演してきたことも見逃せない。

『セサミストリート』の由来は、アラビアンナイト(千夜一夜物語)の『アリババと40人の盗賊』の中に出てくる呪文「開けゴマ(open sesame)」からきており、「宝物が隠されている洞窟が『開けゴマ』の呪文によって開いたように、この番組によって子どもたちに新しい世界や知識の扉をひらいてほしい」という願いが込められているテンプレート:要出典

現在、日本における『セサミストリート』の権利の管理などは、米国セサミ・ワークショップが株式会社ウィーヴをエージェントとして直接行っている。

『セサミストリート』は1969年にアメリカで誕生して以来、40年にわたって140以上の国と地域で愛され続けている。

マペット 編集

番組が子どもたちに、親近感を持ってもらえるような工夫の1つに、番組のシンボルキャラクターであるビッグバードを始め、多くのマペット(操り人形)及びマペットキャラクターが登場しているのが挙げられる。この番組から生まれたマペットは、個性豊かなキャラクターで世界中の多くの子ども達に愛されている。番組に登場するマペットは、おもに人間型・動物型・モンスター型とがある。マペットの操演者(マペティア)は同時に声も担当し、ときにはアドリブも繰り出す事がある。

マペットのデザインはジム・ヘンソンが手がけていた。なおマペットとは、「マリオネット」と「パペット」を組み合わせたヘンソンの造語であるテンプレート:要出典。マペットには2人以上の操演によって滑らかな動きをしているものがあるが、これはヘンソンが来日した際に鑑賞した文楽がヒントになっている。ヘンソンは生前、番組内でアーニー、カーミットなどの操演・声を担当していた。

その他、マペットが出演するテレビ番組にマペット放送局があり、劇場版もある。ヘンソンの作り出したマペット第一号であるカーミットは、どちらにも出演している。

主な出演キャラクター 編集

主な出演マペット 編集

太線は日本版(テレビ東京版)にも登場したマペット。

  • エルモ(ELMO)(2月3日生まれ、3歳)(声優:落合弘治(NHK版)、松本健太(テレビ東京版) )
  • ビッグバード(BIG BIRD)(3月20日生まれ、6歳)(声優:真殿光昭(NHK版)、鶴岡聡(テレビ東京版))
  • クッキーモンスター(COOKIE MONSTER)(11月2日生まれ)(声優:大川透(NHK版)、菊地慧(テレビ東京版))
  • カウント伯爵(COUNT VON COUNT)(10月9日生まれ)(声優:大川透
  • オスカー(OSCAR THE GROUCH) (6月1日生まれ)(声優:大川透
  • テリー(TELLY MONSTER) (9月29日生まれ)(声優:玄田哲章(NHK版))
  • ベビー・ベア(BABY BEAR)(5月12日生まれ)(声優:落合弘治
  • ロジータ(ROSITA)(12月7日生まれ)(声優:滝沢ロコ
  • ゾーイ(ZOE)(9月30日生まれ、3歳)(声優:玉川紗己子(NHK版))
  • ベビー・ナターシャ(BABY NATASHA)(8月24日生まれ)(声優:落合弘治
  • バークレー(BARKLEY)(9月3日生まれ)(声優:大川透
  • バート(BERT)(7月26日生まれ)(声優:落合弘治
  • アーニー(ERNIE)(1月28日生まれ)(声優:真殿光昭
  • グローバー(GROVER)(10月14日生まれ)(声優:落合弘治
  • フーツ(HOOTS THE OWL)
  • プレーリー・ドーン(PRAIRIE DAWN)(8月3日生まれ)(声優:玉川紗己子
  • アリス(ALICE SNUFFLEUPAGUS)(2歳)(12月21日生まれ)
  • スナッフィー(ALOYSIUS SNUFFLEUPAGUS)(8月19日生まれ)(声優:大川透
  • カーミット(KERMIT THE FROG)(2月29日生まれ)(声優:真殿光昭(NHK版))
  • ホンカー(HONKERS)
  • ルル(LULU)(声優:堀越真己
  • エリザベス(ELIZABETH)(声優:亀井芳子
  • スティンキー(STINKY)
  • アビー・カダビー(ABBY CADABBY)(10月21日生まれ)
  • 二つの頭のモンスター(TWO-HEADED MONSTER)

主な出演人物 編集

  • ボブ(Bob Johnson)(8月15日生まれ)
  • ゴードン(Gordon Robinson)(2月24日生まれ)
  • スーザン(Susan Robinson)(5月4日生まれ)
  • ルイス(Luis Rodriguez)(11月14日生まれ)
  • マリア(Maria Rodriguez)(6月26日生まれ)
  • フーパーさん(Mr. Harold Hooper)
フーパーを演じた俳優ウィル・リーの死去に際し、「セサミストリート」製作者はこれを同時に「フーパーの死」として捉えることにより、「人の死」を考えさせる機会にしようと試みた。このエピソードは教育的かつ感動的なものとなったが、日本国内では放映休止中であったため、ほとんど知られていない。
  • デイビッド (David)
  • リンダ(Linda)

かつて、日本版にのみ登場したオリジナルマペット

評価 編集

アメリカ本土での評価は高く、単なる子ども向けの教育番組にとどまらず、有名ミュージシャンが手がけた良質な音楽や、古い映画・テレビ番組のパロディなどもあるため、大人のファンも多い。また出演者の妊娠・出産・死去などについても、教育の一環としてドラマに取り入れ視聴者へ伝えていたテンプレート:要出典

1971年に、NHKが制定した教育番組の賞である第7回日本賞グランプリを受賞し、一気に世界的評価を得た。デイタイム・エミー賞も2009年までに122個受賞している。また「最も人気のある子ども向け教育番組」としてギネスブックにも登録されている。日本の子ども番組『ひらけ!ポンキッキ』は、当番組をモデルに制作された。

NHKでのテレビ放送 編集

日本では日本賞受賞を契機に、賞を設けたNHK教育テレビで英語教育番組として英語オリジナル版(以下、オリジナル版と記す)を1971年の夏休みと冬休みに放送し、1972年4月9日からオリジナル版でレギュラー放送が開始された(途中、「10年を経過し一定の役割を果たした」として一旦打ち切られ、1982年4月から1986年12月の約5年間中断。また1987年1月から1988年3月まではNHKBS-2での放送であった)。

英語の台詞を理解できる様に長らく、台詞を翻訳したテキストがNHK出版から発行されていたが、1998年より二ヶ国語放送となり、ビッグバード等の登場キャラクターの声が日本語でも聞けるようになった(声はテレビ東京で放送されていた日本版とは異なっている)。テキストについては二ヶ国語放送化に合わせて休刊されている。

しかし、制作プロダクションであるSesame Workshopが幼児向け教育番組としての日本版の共同制作を要望したことに対し、NHK側は英語教育番組としてのオリジナル版の放送を継続したいということで折り合いがつかなくなり、2004年4月3日をもってNHKでの放送を終了(最末期の放送日時は、土曜日の7:40〜8:30で、16:00〜16:50に再放送された)。NHKとグループのサイトに開設された関連ホームページも程なく(NHKの公式サイトは同月10日までの公開をもって)削除された。

セサミ・ワークショップはもともと、「文化の多様性」を許容する立場で、米国政府からも睨まれるほどであったが、それにもめげず、海外放送局との共同制作による“現地化”を積極的に進めてきたテンプレート:要出典。日本でも、そうした“現地化”を早くから目指していたが、日本賞プレゼンターのNHKは本家の番組そのものの良さにこだわり続けた。これが、NHKでの放送が終わることになった主な原因とみられているテンプレート:要出典

吹き替えを行った声優 ※太字はマペットキャラクターを演じた声優

テレビ東京での放送 編集

NHK版の終了から半年後、テレビ東京系列で日米共同制作による日本版セサミストリートが2004年10月10日(午前9:00~)より放送開始された。BSジャパン(3日遅れ)・アニマックスでも時差放送されていた。日本で製作されたマペット劇が中心で、「心、自我、感情表現」や「自然、環境」をメインに取り扱っていた。日本のセサミストリートにはコンビニがあり、ストリート以外でも「セサミの森」という場所が登場した。また、アメリカなどで制作されたライブラリ映像も合わせて放送したり、「イングリッシュ on ストリート」という英語を教えるコーナーも登場した。この番組内では日本だけのオリジナルキャラクターが登場した。

2005年10月3日~2005年12月23日にかけて、平日帯番組として、早朝6:40~6:45に5分間番組の『プチプチ!セサミストリート』も放送された(2006年1月9日~2006年3月31日までは再放送)。

2006年4月2日より番組がリニューアルされ、グローリーとメグが日本オリジナルキャラクターとして新たに加わった。また、出演者にコミュニティーセンターのおじさんとして、戸田ダリオがヒューマンキャラクター(出演者)として加わった。さらに、英語コンテンツの充実が図られた。また、同年10月より国際性をはぐくむをテーマにリニューアルを行ったことに伴い、マペットが一般家庭を訪問するコーナーが追加された。また、エルモズワールドを、一部日本で撮影されたものを加えるなど、再構成したものを放送するようになった。

2007年9月30日を以てテレビ東京系列での放送を終了した。

日本版マペティア 編集

日本版出演者 編集

日本版制作にあたって 編集

日本版の制作にあたっては、「セサミストリートアドバイザーボード」が組織され、日本の子どもたちの直面する諸問題をリアルタイムに把握し、番組のカリキュラム作りに反映している。アドバイザーには、放送大学教授永野重史、国際幼児教育学会会長で筑波大学名誉教授の松原達哉、文部科学省幹部でデザイナーの松浦季里筑波大学附属小学校元副校長の清水尭などが名を連ねた。

放送事故 編集

2006年3月19日放送分で数字を英語で教えるアニメーションコーナーで1つの数字につき1秒間に12回の光の点滅(通称パカパカ)を使い、「アニメーション等の映像手法に関するガイドライン」の「光の点滅は1秒間に3回を超えて使用しては成らない」との規定に抵触していたことが発覚した。

当時の報道によると、同番組を視聴して体調不良になった視聴者は出ていないとのことだったが、実際には体調不良となった視聴者が若干名ではあるものの、確認されたとも言われた。そこで、テレビ東京は同番組を録画したビデオ・DVDの視聴を避けるようにと注意を呼びかけた。

ディズニー・チャンネルでの放送 編集

2009年10月より、元はセサミストリートの中のひとつのコーナーだった「エルモズワールド」が、ディズニー・チャンネルの未就学児童向け番組ゾーン「プレイハウスディズニー」で【月~金 10:30~】に放送されている。 「エルモズワールド」とは、日本でも人気の高い、赤いふさふさの毛と大きな目が特徴のエルモが、毎回決めたテーマに沿って、靴の履き方や手の洗い方、歯の磨き方など、身近なものについて、テレビの前の子どもたちと一緒に楽しみながら学んでいく、知育性豊かな番組である。

テレビ以外の日本でのメディア展開 編集

インターネットコンテンツ 編集

  • 2003年11月よりインターネット・サービス・プロバイダのDIONでは、教育コンテンツとして「セサミBB」を提供していたが、2006年9月30日にサービスが終了となった。
  • TXBBによるセサミストリートの公式モバイルサイトが、現在も各キャリア毎に提供されている。
  • 2009年10月より、以前からあったPC版の公式サイトの運営主体が、米国のセサミ・ワークショップ(エージェント:株式会社ウィーヴ)に引き継がれている。内容も一新され、米国のサイトへのリード役と日本独自の情報発信の二つの役割を担っている。

テーマパーク 編集

外部リンク 編集

NHK時代の番組公式サイト

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